大学の講義でBlenderが採用された話

北海道情報大学というところでのお話です。

皆さんこんにちは。Blender アドベントカレンダー15日目は役に立つTipsとかではなくて、Blenderが本格的に普及し始めているなぁという実感が湧いてきたという体験談です。

Blender アドベントカレンダー

私は北海道情報大学というところで学生をしています。今回はそこの講義の、『ゲームCG演習』という講義の中でBlenderを使用したキャラクターデザインおよびアニメーション制作が行われました。今回はそのBlenderを使用し初めの第1回の様子をレポートしようと思います。

僕はこのゲームCG演習では先生のアシスタントとして参加しています。先生が説明しているこのについていけない学生をサポートしています。

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まずはBlenderというソフトの概要から始まりました。いったいBlenderでどれほどのことができるのか? ということで、僕の作ったキャラクターやゲームなんかが紹介されていました。なんか恥ずかしいです。

Blenderを使用するということ

講義で3DCGソフトを使うとすれば、一般的にはMayaや3ds MAXなんかがイメージされると思いますが、Blenderを使用するメリットが講義の中で紹介されていました。

  • ネット上に情報が豊富に存在する
  • 学生期間が終わっても無料で使える
  • 起動が早い
  • UnityやUnreal Engineとの連携も容易

ゲームエンジンとの連携が容易に行えることが最大の理由かと思います。その他にも、MayaやMAXでは多くの細かい設定が必要になる場面でも、Blenderならば比較的簡単に設定できるという点と、ショートカットキーさえ覚えてしまえばモデリングに関するほとんどの操作を一つの3Dビューで行えるという点でも強力です。

講義の様子

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実習室でBlenderが起動されている時点でちょっと感動でした。第1回目はBlenderの簡単なチュートリアルです。他のソフトとは違う右クリックや、膨大なショートカットキーを覚えるのに時間がかかりそうです。

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Blenderのちょっとしたチュートリアルとして、植木鉢とサボテンをモデリングしていました。ループカット、押し出し、移動、拡大縮小で出来上がる簡単なものです。それでも、多くの学生がBlenderを使うこと自体が初めてなので、使いこなすまでには時間がかかりそうでした。先生もBlenderを使用する講義は初めてなので、全体的に手探りで進んでいくような講義でした。

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最終的にBlenderで完成させたモデルを、FBXファイルにエクスポートして、Unreal Engine 4に出力することで第1回目の講義は終了しました。

Blenderを講義で使用することの注意点

第1回目の講義を終えて、僕が感じたBlenderを使用する際の注意点などをまとめたいと思います。

「誰もがBlenderを初めて触る」ということを意識しなければならない。

Blenderを使用している人にはもはや常識なことでも、他の人ではそうではありません。この講義の中でも多くの学生が左クリックを誤用してしまっていました。オブジェクトモードと編集モードとの違いや、3DCGそのものの概念などの説明も加えたいところでしたが、時間に限りがあることがなんとももどかしく思いました。

講義の中でショートカットキーを覚えることは大変。

今回は90分講義×2回の、合計180分で講義を行いましたが、やはり3時間ほどでショートカットキーを習得させるのは難しいと感じました。数日、または数ヶ月Blenderを使用して、少しずつ体に馴染んでいくものだと考えていますので、受講している学生の皆さんにはぜひ講義以外の時間でBlenderを使用していって欲しいです。

造形力などの技術は講義の中で伝えることが難しい。

第1回の講義内容に関してはBlenderの操作方法がメインです。造形力などの技術は、専門学校でも専用のカリキュラムとして登録されるほど奥の深い内容なので、大学の講義の一部でそこまではカバーすることができないというのが実状です。

「ゲームCG」という講義なので、Blenderのみを講義時間に割り当てられない。

「ゲームCG演習」という名前の通り、ゲーム製作に関するグラフィック全般を伝えていきます。それは2Dゲームや3Dゲームを幅広く担当し、Blenderだけに時間を使うことができません。そもそも、Blenderはこの講義では、3Dゲームに使用する3Dモデル製作・アニメーション製作をするためのツールとしてしか使用しないので、Blenderだけで完結するような物でもありません。3DCGソフトからゲームエンジンに出力する一つのワークフローを伝えることもこの講義の重要な場面なので、これは外すことができません。3ds MAXを使用した3DCGの講義もあるので、その講義の中でMayaやBlenderも体系的に教えられれば良いのですが、それも1つの科目が15回講義しかないので、全体的に教えられる機会が与えられないのも1つの問題だと考えられます。

最後に

Blenderを講義で使うのは初ですが、すでにMayaや3ds MAXが大学内のパソコンに入っているので、3DCGツールとしてBlenderを使用するということが、大学内ではもう入る隙間がないのかもしれないとも思います。しかし、Blenderを使うということのメリットは最初の方に書いた通り、多くのメリットが存在するので、是非とも大学内での使用が普及されればいいなと思います。

その点で言えば、最初にBlednerを講義で使用すると決めた「ゲームCG演習」は、この大学の中で大きな一歩かもしれません。

アドベントカレンダー15日目はこんな感じのお話でした。ご閲覧していただきありがとうございました。

Blender アドベントカレンダー

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